岩波版旧約の合本

 博多駅の近くにライフセンターがあるので、福岡を去る前に寄ってみた。「サマリアの女」のマレのアルバムを試聴した。だいたい想像していたような音楽だったし、肝心の「サマリアの女」が入ってなかったので買わなかった。
 本の在庫数はなんとなく減ったような気がした。そんな中、なんか見たことのある色が見えたなあ、と思ったら、岩波版の旧約だった。なんで表紙を向けて展示されてるんだろうと思ってよく見ると、箱に入っている。それには「律法」の文字が。新約同様、合本が発売されていたのだった。12月に発売されたばかり。しかし、分冊の最後『ヨブ記箴言』も2004年に出たばかり。今回発売されたのは律法なので重なりはしないが、どうせすぐに諸書も合本になるなら分冊買うのやめとこう、って気になってしまうんじゃないか。でも、合本は新約同様、巻末の詳しい解説がたったの1ページに削減されてしまっている。これがどうにも惜しまれる。解説が読みたければ分冊を買えということか。値段的には合本が断然安く、ハードカバーの「机上版」が7千円+税といえども、分冊で『創世記』『出エジプト記レビ記』『民数記申命記』の3冊を買うと1万円を超える。合本のペーパーバック版なら半額ほどで買える計算だ。しかし、合本のいいところは一冊で済むところなのに、旧約は一冊にならなかった。「歴史」「預言」「諸書」と4冊になるんだろう。分冊の15冊を考えたら扱い易いが、どうせ揃わないなら必要な分冊1冊を使う方が軽くていい。今後、分冊の古本が安くで出回る可能性がある。分冊で持っていないのはあと数冊なので、安く売られるのを待つか。