isbn:4764271745
ある特定箇所の聖書釈義が求められる授業がいくつかあるが、釈義をどのようにやっていったら良いかを丁寧に教えてくれる授業がない。本来はそうした授業がぜひともあるべきなんだろうが。仕方がないので、本で独学することになる。その際、本書は大いに役立つ。歴史的脈絡の概観、本文の確定と分析、文学的ジャンル特有の分析、神学的脈絡の考察、二次文献の調査といった一連の流れは納得いくものであり、そのステップを図示して順に丁寧に説明してくれている。それぞれの段階で必要な重要な文献が紹介され、使い方まで教えてくれる。英語文献が殆どだが、必要とあればそれぞれの原典を参照すればいいだけのこと。惜しむらくは日本語が変な箇所が多いことと、情報が若干古いこと(定本は第2版、93年)。両方を解決するには、2002年刊の第3版を入手すればいい。邦訳本の半額で手に入る(
amazon.co.jpで1798円。
isbn:0664223168)。学部図書室には第2版が入っているので購入依頼しても却下されるだろうと思い、
大学図書館へ購入依頼。自分で買え、って?他に優先的に入手すべき道具たちがたくさんいるので。。。