2-2動詞の人称変化(直接法)

  • 現在時制
    • 人称変化は、不定詞の語幹+人称語尾(-e, -st, -t. -en, -t, -en)。
      • 語幹が-d/-tで終わる場合、および語幹がlないしr以外の子音+-mないし-nで終わる場合の2s, 3s, 2pにおいて語幹と人称語尾の間に口調上のeを入れる。du arbeit-e-st/du atm-e-st/du film-st
      • 語幹が-s, -x, -zで終わる場合、2sで人称語尾のsが落ちる。du boxen
      • 不定詞の語末が-eln, -ernで終わる場合、1p, 3pでは人称語尾は-nが付く。wir angel-n
      • 不定詞の語末が-elnで終わる場合、末尾のeは1sで落ちる。ich angl-e
    • 強変化動詞(不規則変化動詞)の一部は、2s, 3sにおいて幹母音を変える。
      • a/o/auがウムラウトに変わるタイプ fahren : du faehrst
      • e(まれにa/o)がi/ieに変わるタイプ brechen : du brichst
    • sein, haben, werdenの人称変化
  • 過去時制
    • 人称変化は、過去基本形+人称語尾。
      • 弱変化動詞の場合、語幹に接辞-t- +現在時制と同一の人称語尾(但し、3単は-e)。
      • 強変化動詞の場合、母音を変音させた語幹+上と同一の人称語尾(但し、1単・3単はなし)。
      • 混合変化動詞の場合、幹母音を変えて接辞+弱変化と同一の人称語尾。
        • 1人称と3人称が単数でも複数でも同形になる。
  • 未来時制
    • 人称変化は、「不定詞+werden」のwerdenを現在人称変化させる。
  • 完了時制
    • 人称変化は、完了不定詞(過去分詞+過去の助動詞haben/sein)の完了助動詞を現在人称変化させる(現在完了)か、過去人称変化させる(過去完了)か、werdenを加えて現在人称変化させる(未来完了)。
  • habenとseinの使い分け。haben支配が大半で、sein支配は自動詞の一部。
    • どちらを用いるかは主に意味的な要因に基づく。sein支配の自動詞には次の3グループがある。
      • 場所の移動。「行く・来る型」。abfahren, ausgehen, fahren, gehen, kommen, laufen
      • 状態変化。「なる型」。出来事の開始・終了を表す。aufstehen, aufwachen, heilen, schmelzen, sterben, werden
      • 特殊な動詞。sein, bleiben, begegnen, gelingen, geschehen