書道

 人に教えるよう頼まれて、久しぶりに筆を持った。私のことをよく知っている人は、私の字がとても人に見せられるようなものでないことを知っているだろう。しかし、意外にも書道歴は長い。小学校1年の時から6年間書道教室に通い、中・高でも書道のクラスを選択した。私は左利きなので、普段は左でしか書かない。しかし、毛筆は左では書けないので右で書く。ということは、右手で書くのも久しぶりのことだったのだ。それでも、初心者にとってはそれなりの字が書けているように見えるらしい。私の字をお手本にしながら一生懸命練習していた。たまにはこうして墨の匂いに包まれてゆっくりした時間を過ごすのもいい。