隠者

isbn:4413016874

隠者の楽しみー新・仕事人間の哲学
鷲田 小彌太

青春出版社
1997-04
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 またまた勉強とは関係ない本を読む。やっぱり立ち読みはいいもんで、自分の部屋でも本棚の側で立って読むとどんどん読める。夜中に一人四畳半の自室で立ち読みしている姿なんて滑稽以外のなにものでもないのかもしれないが。立ち読みしてもう一ついいのは、部屋の照明が暗いので、立つと照明に近づけるということである。このせいで部屋でも立ち読みをし始めたのかもしれない。電気スタンドは電球が切れたまま放ったらかしてある。この本では、自宅を快適な仕事環境にすることが隠者になる条件のひとつだと書かれてあったが、私の部屋は快適な仕事環境に程遠い。一つある漱石机は物置代わりで、仕方がないので段ボールをひっくり返して机代わりにしている。それはそれで使い勝手が良くて気に入っているのだが。隠者はしっかり自己投資もしないといけない。特に30歳くらいまでに。これはどれほど実践できてるか怪しいもんだ。自由にできる資金が少ないのは十分認識して倹約する必要はあるが、投資すべきことにまでケチらないようにしなければ。
この著者の本はこれまでにもたくさん愛読してきた。それ以上にたくさん書く人なもんで、今調べてみたら知らない本が何冊も出て来た。今月出た新刊だけで2冊もある。大半は、自分はこんな風にやってきてうまくいった、だからこうするといいよ、的な話で、この本でも著者が北海道でどういった生活をしているかを詳しく知った以外に特に目新しいことはなかった。それでも、読みやすいわかりやすい文章で、いっちょやってみるか、って気にさせてくれる本だから、たまに読んで元気づけられるのも悪くない。なんか、昨日の本と同じようなことを書いているけど。。。昨日の本と同様、約2時間ほどで読了。このくらいの分量(300ページ弱)だとこのくらいのスピードが今の自分の読書速度か。速読教室のインストラクターをやっていたなんて全く説得力のない速度だが、実際そうなんだから仕方がない。インストラクターの目で自分の読書を診断すると、まずは頭の中での音読から抜けられないのが最大の欠点。文字をいちいち音に変換して認識する癖をやめられないのだ。文字を記号としてそのまま認識できるようになれば、見えた分だけどんどん頭に入ってくる。実際今のままでもそうなんだろうが、音読でブレーキをかけながら進んでいる状態。困ったもんだ。この癖を克服して速読できるようにするためにはそのための訓練が必要なんだが、定期的にそれをやろうという気がない。だから、教室に通って強制的にでもやるといいんだろうが。そのバイトももうやってないし。本を速く読みたいと思いながら読めないでいるぼやきでした。